紗希「…梓…涙」 梓「…紗希…涙」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:49:44.44 ID:IMwBNu+gO
キャラ崩壊注意
紗希ちゃん普通にしゃべってます。
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:53:33.99 ID:IMwBNu+gO
3
梓 『いつからだろう…』

『紗希は極端に口数が少ない、そのうえぼんやりとした見た目から頼りない印象を与えがちだ、でも他の装填手と比べて決して技術が劣るものではなかった。』

『無駄のない動き、確実な装填は砲手との間合いを狂わせることはない。それは車長として頼もしい心の支えだった。』

『なにより支えとなったのは紗希は一度も愚痴をこぼしたことがない。戦車の中が「暑い」「寒い」「うるさい」「狭い」こんなことは日常会話の中だったが紗希からは一言も聞いたことがない。』

『試合や練習で早々と撃破されてしまった時は「何やってんのよ!」とメンバー全員に怒鳴られたが、紗希は違った。心配そうな目で私を見たあと、優しくそっと微笑んでくれた。』

『目が合えばいつも優しく微笑んでくれる。』

『試合前、その笑顔は緊張で潰されそうな私をいつも救ってくれた。何度その笑顔に救われたことか?』
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:54:54.19 ID:IMwBNu+gO
4
梓 『紗希とは二人、学校から帰る方向が同じになる。そこではいつも紗希が私の愚痴を聞いてくれた。』
『戦車のこと以外にも授業のことテストのこと、どんな話でも優しくうなずきながら…。』

『学校からしばらく歩いたところで紗希の自転車の荷台に腰を掛ける。規則違反は二人だけの秘密。こんなクダラナイことでも紗希との二人の秘密は私にとって特別なことだった。』



梓 『友情とは違う。気が付けば目で追っている。いつも心の中にいる。特別な感情で紗希を見ている。紗希のこと好きになってる。』
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:56:07.27 ID:IMwBNu+gO
5
杏 「ハイ! 本日の車長会議はこれで終了~」

全車長 「お疲れ様でした!」

みほ 「明日は久しぶりに完全休養日です。冬休みに入るとすぐ関東地区合同演習がありますから、みなさんしっかりリフレッシュしてください。」

全車長 「は~い。」

杏 「休み明けから朝練だからね~よろしく~」

みほ 「澤さん、ちょっといいかな。」

梓 「はい、なんでしょうか?西住隊長。」

みほ 「最近、何か悩んでる?」

梓 「…いえ。」

みほ 「指揮に迷いが出てるよ。」

梓 「…」

みほ 「…大丈夫?」

梓 「…大丈夫です。申し訳ありませんでした。
一日休めば…なんとか。」

みほ 「それじゃ、しっかりね。お疲れ様。」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:57:05.03 ID:IMwBNu+gO
6
梓 『あれ、格納庫まだ電気ついてる。』

ナカジマ 「どうしたの?澤さんまだ帰らない の?」

梓 「いえ、格納庫の電気がついていたので見に来たんです。」

ナカジマ 「自動車部がまだ残って修理してんじゃないかな?」
「今日は、派手にM-3やられてたからね~」

梓 「あ~申し訳ありません…。」

ガラガラ~

ナカジマ 「みんなお疲れ~、どう、終わりそう?」

ホシノ 「もう終わるよ!」

スズキ 「車長会議終わったみたいだよ。」

ピョコン (少しオイルで汚れた紗希が顔を出した。)

梓 『え!紗希。』

ツチヤ 「丸山さん、お疲れ。助かったよ。」

紗希 コクリ

梓 「自動車部の皆さんいつも整備していただいてありがとうございます。」

紗希 コクリ

ナカジマ 「澤さん、丸山さん、お疲れ様。」
「もう暗いから気をつけて帰るんだよ。」

梓 「ありがとうございます。お先に失礼します。」

紗希 コクリ

ツチヤ 「なんか、不器用な二人ですね~。」

ホシノ 「不器用すぎて目が離せないよ。」

スズキ 「目が離せないけど、見守るしかないけどね。」

ナカジマ 「…。さぁ、片付けて帰るよ!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:57:52.63 ID:IMwBNu+gO
7
梓 「待っててくれたの?」

紗希 フルフル

梓 「って、バレバレだよ。車長会議のたびに何かと用事作って残ってんだもん。」
「今日はレオポンさんのお手伝い。その前は磯辺先輩の代わりにバレーの練習。その前はカエサル先輩と装填練習装置、作ってたし。」

紗希 「…」

梓 「『遅くなるから先に帰ってて』って言ったのに」

紗希 「…」

梓 「…でも…ありがとう、ちょっとうれしかった。」

紗希 ニコッ

梓 「心配だったんでしょう?最近、調子悪いから隊長に叱られてるんじゃないかって?」

紗希 コクリ

梓 「図星。」
「叱られたって程じゃないけど『指揮に迷いが出てる』って」
「せっかく引退 した先輩達が練習に付き合ってくれてるのに、なんか申し訳ないよ…」

紗希 ナデナデ(頭)

梓 『…あっ』

梓 「ハクション」

梓 「12月になるとさすがに冷えるね。」

紗希 スルッ クルクル ニコッ (自分のマフラーを梓に)

梓 「ダメだよ。紗希が風邪ひいちゃう。」

紗希 フルフル (首を振って自転車にまたがる)

梓 「紗希は優しいね。」
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 00:59:00.40 ID:IMwBNu+gO
8
梓 『紗希のぬくもりが残ってる…。優しいな紗希は…。「紗希、あなたが好き!」自転車の後ろに乗せてもらうたび心の中で何度も叫んだ。「紗希、あなたが好き!」「紗希、あなたが好き!」』
『伝えなければ今のまま親友でいられる、今のままだって毎日楽しい、今のまま…今のまま…。』

梓 『それが…つらいんだ。』

梓 ぎゅー 『あっ、いけない!』

紗希 『!』(キーッ)

紗希 「…梓…涙」

梓 (紗希はそう言って私の頬にそっと手をあてて指で涙を拭いてくれた。)

梓 「えっ?なんで?」
「どうしよう…とまらない。」
『ダメだ…。もう隠せない。』

梓 「紗希…。私…。あなたが好き。」

紗希 「!」

梓 「言わないでおこうと決めてたの、ずっと胸の中にしまっておこうって。」
「言えば、壊れてしまうものがたくさんあると思ったから。」
「紗希はなにも知らないからいつも優しくて、優しくされるたびにまた好きになって、どんどん好きになって、いつも紗希のことばかり考えて、戦車も勉強も手につかなくて、苦しくて…。」

紗希 「…」

梓 「『感違いだ!こんな友情もあるんだ!』って言い聞かせてきたの。」

紗希 「…」

梓 「ごめん、いや、だよね。」

紗希 「…」

梓 「何も言ってくれないんだ…。」
「なんで!」
「受入れてくれるなんて思ってない!」
「だからって何も言わないなんてそんなの…残酷だよ!」

紗希 「…乗って。」
「見てほしいもの…ある。」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:00:20.01 ID:IMwBNu+gO
9
梓 『紗希、どこに行くんだろう?』

紗希 「…入って。」

梓 「ここって?」〈MARUYAMA〉

梓 『ありふれたワンルーム、でもなぜか違和感が…この感覚、なんだろう?』
『部屋の壁には大きなバイクのポスターが2枚本棚にはモータースポーツの雑誌、少年コミックの単行本。えっ、これって…。』

紗希 「見てほしいもの…これ。」

梓 『このクローゼット…。男性用の衣類がいくつも掛けられてる。衣類の他にも帽子、靴、ハンカチ、靴下、…。』
『…性同一性障害。』
『思いもしなかった私が好きになったのは男の子の心を持った女の子。』

梓 「…紗希は心が男の子なんだね。」

梓 「…紗希…涙」
(私は紗希の頬にそっと手をあてて指で涙を拭いた。紗希がしてくれたように。)

紗希 「梓が好きになったのは…女の子の紗希。」

梓 ぎゅー

梓 「違う、私が好きになったのは、紗希のすべて!」
「今、私の腕の中にいる紗希。」
「世界でたった一人の紗希。」
「紗希。大好きだよ。」

紗希 「梓、…好きだ。」
ぎゅー
「ずっと…好きだった。」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:01:57.38 ID:IMwBNu+gO
10
梓 『2時間ほど紗希の部屋ですごしたかな。紗希は少しずつ、ゆっくりと話してくれた。』
『心の病に気付いたのは小学生のころ。6年生の時思いを伝えた女の子に拒絶されたうえにクラスに変な噂が広がりイジメの標的になってしまったこと。』
『その後、不登校がちだったこと。』
『大洗女子の中等部に入学してからはできるだけ感情を表に出さないようにすごしてきたこと。』
『衣類は主にネット通販で購入したこと。』
『でも部屋で着るだけで外出はした事がないこと。』
『私のことは一目惚れだったこと。』

梓 『紗希が「ありあわせのものだけど」と言って晩ごはんを作ってくれた。チャーハンと玉子スープ。意識してしまうと男の子っぽいメニューだ、フライパンを振る姿もなんとなく力強い。』
『この部屋は紗希が自然にすごせる場所なんだ。』
『気が付けば、紗希も私も涙のかわりに笑顔があふれていた。』

梓 「ねぇ、明日デートしようよ。」

紗希 「!」

梓 「イヤ?」

紗希 フルフル

梓 「こっちの服で。」

紗希 「…」コクリ。
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:03:09.79 ID:IMwBNu+gO
11
梓 ぎゅー ニヤニヤ
『自転車の後ろでもう遠慮することないんだ。思いっきり!』
ぎゅー

紗希 ニコッ
『可愛いな、梓は。』

梓 「紗希、さっきはごめんね。」

紗希 『?』

梓 「怒鳴ったりして、紗希にもあったんだね、誰にも言わないで胸の中にしまっておいたこと。」

梓 「送ってくれてありがとう~風邪ひかないように~」(借りていたマフラーを紗希に巻く)

紗希 コクリ

梓 「じゃあ、おやすみ。」

紗希 ぎゅー ちゅ~~

梓 「…フフ。路チューって。紗希って意外と大胆なんだ。」

紗希 『ドキ!』

梓 「部屋じゃ何もしてこなかったくせに。フフ…」

紗希 『ドキドキ、アセアセ…』
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:03:55.20 ID:IMwBNu+gO
12
梓 「お財布、よし。ケータイ、よし。髪の毛、よし。もう一度姿見でチェック、よし。」
「では、初デートに向かってパンツァー・フォー」

『…これ、どうしよう…』
『このヒールだと紗希を見下ろしちゃう。』
『身長気にしてる男の子って多いよね~。』
『こっちのぺったんこのは服とイマイチ…えぇもう待ち合わせ…エェイ、今日は紗希目線のぺったんこで!』

梓 『いけない、10分遅刻。あの後ろ姿、紗希かな?』
「ごめん、待っ…『カッ、カッコイイ』た?」

紗希 フルフル キュッ、(手をつなぐ)

梓 『ドキッ!』
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:05:04.58 ID:IMwBNu+gO
13
<ショッピングモールへ移動車内>
梓 『紗希。イイ、マジでイイ。アイドルグループの中にいてもおかしくない。細くて長い脚、ジーンズがメチャクチャ似合う。男の子にしては長い髪の毛はキャップで隠してるから女の子ってわからない。だいたい、周りの女の子が紗希のこと見てるし!』
『あっ!「カッコイイよ」って言ってない。初めて男の子の服装で外出したのに、今さら思い出したみたいに言うのも変だし。あ~私のバカバカ。』ガクッ

紗希 『?』
「ん…」

梓 『えっ、なに?今の反応。』
『顔に何かついてた?髪の毛跳ねてる?10分の遅刻怒ってるとか?』

紗希 ニコッ (手を握って電車を降りショッピングモールへ)

梓 『怒ってはいないみたいだ。』ホッ
『紗希、けっこう引っ張るなぁ~。』
『意外とオレ様系?なんかイメージと違~う』

紗希 「イイ?」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:06:05.61 ID:IMwBNu+gO
14
梓 『靴屋さん?紗希、靴見たかったんだ。』
「ジーンズならスニーカーもいいけど、こんなスエードとか…って紗希?」

梓 『紗希、店員さんと何話してるんだろう。』

紗希 ニコッ

梓 『ん?ショートブーツ。』

梓 「私の?」

紗希 コクリ

梓 『こんなのが欲しかったんだ~。ヒールもあって大人っぽい、すごくおしゃれ!』

紗希 ジーーー。

梓 『ん?』

紗希 サッ

梓 『?』

紗希 『改めて見たら梓の足って長いんだ…。制服のスカートの方がずっと短いのになんか今日のスカートの方がセクシーだな。黒のタイツのせいかな?』

店員 「グッと大人っぽくなりましたね。」
「履き心地はいかがですか?」

梓 「はい、とても。」

店員 「このまま履いて出られますか?」

紗希 コクリ

店員 「では、こちらでお会計を。」(紗希をレジに案内)

梓 『って、これいくら?…18000円??』
「まっ、待って紗希!」

紗希 「キレイだよ、梓。とても似合ってる。」

梓 「えっ!」
『キレイだよ…』『キレイ』『キレイ』。
『シュタッ!』(頭のてっぺんから白旗が!思わず頭に手をあてて確認。)
『申し訳ありません、澤梓、撃破されました。紗希の「キレイだよ」で瞬殺です。』

紗希 「?」ナデナデ(頭)

紗希 「まだ早いけど、クリスマスプレゼント」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:07:10.50 ID:IMwBNu+gO
15
梓 『さっきの「ん…」って反応は足元見てたんだ。』
『紗希よりちょっと背が高くなっちゃった。』
『カフェにアミューズメントにウインドショッピング。なんか絵に描いたようなデートだな。』
『好きな人となら手をつないで歩くだけで楽しいんだ。』

紗希 「イイ?」(書店内を指差す)

梓 『ん?ヘアカタログ。』

梓 「こんなふうにしてみたいの?」

紗希 …コクリ

梓 「似合うと思うよ。」

紗希 「…」

梓 「制服を着たとき似合うかが不安なんだ。」

紗希 コクリ

梓 「大丈夫だよ!運動部じゃこれくらい子いっぱいいるし。サンダースのナオミさんなんてもっと短いけど制服姿もかっこいいし。」

紗希 「…」

梓 「切っちゃおうよ!私が美容院代出すよ!ブーツのお礼。」
「行こ!」

梓 グイグイ

紗希 あわあわ

梓 「今からすぐお願いできますか?…こんな感じで…。支払いも済ませときます。」

梓 「終わったら、クリスマスツリーの前でね。」

紗希 コクリ
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:08:24.63 ID:IMwBNu+gO
16
梓 『紗希、どんなふうになってくるのかな?なんか、ワクワクする。』
『このブーツ、おしゃれだな~。紗希ってセンスいいんだ。「キレイだよ、梓。」ニヒヒ…。「キレイだよ、梓。」ニヒヒヒヒ…。』

女の子 「ママ、あのお姉ちゃん一人で笑ってる。」

女の子のお母さん 「見ちゃいけません!」

(ドン) “ガッシャーン”

男 「ちょっと、どうしてくれんだよ!」

梓 「えっ、私?」

男 「ぶつかっといてなんだよ!」
「このワイン、¥20000したヴィンテージだぞ!」

梓 「も、申し訳ありません。お、お支払いします。」
『あ~やっちゃった。足元に夢中になってたし、背中にあたったのは確かだし、周りに誰もいないし、私だよね~¥20000か~』

梓 「で、では、これで…。」

ガシッ (つかんだ)
ブォーン (とんだ)
ドサッ (おちた)

梓 「ひゃっ。」

「おじさん、800円。」

男 「あ…ぁ…ぁ…」

梓 『あっ!リカーショップの店頭に〈特価800円〉』

(とりあえず仰向けの男の手に800円)

梓 「ありがとうございました。危うく騙されるところでした。」

「紗希…だけど…」

梓 「えっ、え~」
『シュタッ!』
『カッ、カッコイイ。澤梓やられました。目があっただけで瞬殺です。』

紗希 『?』ナデナデ(頭)
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:09:39.32 ID:IMwBNu+gO
17
あゆみ 「水戸まで足伸ばしたのって久しぶりだね~。あれ!梓じゃない?」

あや 「本当だ、しかも男連れ。」

桂利奈 「横顔しか、わからないけど、かなりイケメン。」

あゆみ 「でも、随分小柄だね。」

あや 「もしかして、年下。」

優季 「美少年キラー。」

桂利奈 「色気で落としたのか?」

あゆみ 「いや、梓に色気はない。」

優季 「じゃあ、おどしたんだ。」

あゆみ 「可能性としては、そっち。」

あや 「よし!追うぞ!」

桂利奈 「映画、観るんじゃなかったの?」

優季 「映画より面白いって!」


梓 『ちゃんと言わなきゃ、早く言わなきゃ、今度こそ言わなきゃ……。う~~。きっかけがつかめない……。』

梓 「さ、紗希って何か格闘技やってたの?」

紗希 「合気道、少しだけ。」

梓 「さっき凄いカッコ良かったよ。」
『違う、褒めるポイントを間違えた。』
『ヘアースタイルを褒めなきゃ。アイドル並みのルックスを褒めなきゃ。』

紗希 「何観る?」

梓 『もう映画館についてしまった。』
『あ~ぁ~きっかけが~』ガクッ

紗希 『?』(とりあえず)ナデナデ
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:10:49.10 ID:IMwBNu+gO
18
あゆみ 「梓、何観るんだろう?」

“4番スクリーン入場、ご案内いたします。”

あや 「あ、入っていく、桂利奈チケット、ゲット!」

桂利奈 「あい~。」

《大栗旬主演、ミューヅアム。》

優季 「ちょうど観る予定の映画で良かったわ~。」

あゆみ 「3列前にいるよ。」

あや 「前にでっかいカップルがいるからここはバレないよ。」

桂利奈 「でっかいカップルひとつずつポップコーン(L)持ってるよ。」

優季 「だからデカいんだ。」

あゆみ 「て言うか、晩御飯浮かせようとしてんじゃないか?」

桂利奈 「ケチな野郎~」



梓 「ん?」(後ろを振り返る)

紗希 『?』
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:12:40.16 ID:IMwBNu+gO
19
<上映中>
梓 「キャッ」(紗希の腕にぎゅっ)

ああ桂優 「お~っ、くっついたぁ~。」

優季 「前のでっかいカップルもくっついてる。」

あゆみ「なんか、組み合ってる感じだね。」

梓 『思わずくっついちゃったけど…何をきっかけに離れればいいんだろう?』
『紗希はどんな顔してるのかな?』
チラっ

紗希 ニコッ

梓 『いつもの優しい紗希だ。』
『映画なんてどうでもいいや。このままこうしていよう。』

『なんか、不思議…昨日まで友達だった紗希が、今は、恋人なんだ。』
『紗希も喜んでくれてたら、嬉しいな。』

あゆみ 「くっついたままずっと離れないよ。」

あや 「梓ってあんなキャラだったっけ。」

優季 「恋をすると変わるのよ。」

桂利奈 「あっ、でっかいカップルがにらんでる。」

ああ桂優 「すいません…。」




あゆみ 「結局、彼氏の顔はっきりわからないまま見失なっちゃたね~。」

あや 「なんか食べて帰ろっか。」

あ桂優 「賛成!」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:13:46.19 ID:IMwBNu+gO
20
紗希 『あっ、フロアマップ。』
『レストランフロアーは?』

梓 「あ、あのさ~。昨日、紗希がごちそうしてくれたから、今日は私がなんか作るよ。」
「う、家に来ない?」

紗希 ぽっ。コクリ。『ドキドキ』

梓 『言っちゃった~。初デートで女の子の方から恋人を部屋へ招き入れるなんて~。ありかなぁ~』
『緊張してきたー。』
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:14:57.93 ID:IMwBNu+gO
21
梓 「ちょっとだけ待ってて、部屋着に着替える間だけ」

紗希 ドキドキ『梓の部屋着、梓の部屋着、梓の部屋着…』

梓 「お待たせ、入って。」

紗希 ドキッ!『イイ、ラフな感じがイイ。Vネックの胸元がラフすぎて…おぉ~。』

梓 「急いで作るから、楽にしてて。」

紗希 ジーーー。『部屋着とエプロンの合わせ技イイ。』

梓 「テレビでも見てなよ。」

紗希 コクリ。(ピッ、“座布団全部持ってっちゃって~。”)

梓 『カレーじゃ、芸がない。肉じゃがはいかにも家庭的さをアピールしてる感がある。よし!ここはハンバーグだ、調理実習でやったばっかりだ、あの時はうまくいった。きっとできる!』
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/01/27(金) 01:15:50.10 ID:IMwBNu+gO
22
紗希 ジーーー。

梓 チラっ

紗希 サッ

梓 『こっち見てたのに急に目をそらした。』

紗希 ジーーー。

梓 チラっ

紗希 サッ

梓 『又だ。男の子が部屋着やエプロンが好きってホントなんだ。』
『ちょっとからかってみようかな。』
(紗希の目の前まで行って…胸元を…前かがみにして…よせて…)
「ねぇ紗希!」

紗希 (ガン見。)

梓 「ハンバーグソースは和風でいい?」

紗希 ジーーー。

梓 「ん?ん~んっ。あれ~どこ見てるのかな~。紗希のエッチ~。」

紗希 「あ、あ~ぁ~いや~~~。」ウルウル

梓 『可愛いヤツ。』
「私のエプロン姿カワイイ?」

紗希 コクッ、コクッ、コクッ。

梓 「素直でよろしい!じゃあ次は裸で着てあげよっか?」

紗希 ワクワク、ワクワク。

梓 「バカ!そんなこと頼まれてもしないわよ!この、どスケベ!」

紗希 シクシク、シクシク。

梓 「泣くことないでしょ!」
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